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京都永観堂「みかえり阿弥陀」
京都で紅葉の名所として知られる「永観堂・禅林寺」の阿弥陀堂にみかえり阿弥陀如来があります。
阿弥陀如来が左に振り向かれていて「みかえり阿弥陀」と言われています。
「みかえり阿弥陀」として知られる永観堂禅林寺の本尊像。全体に穏健な平安時代後期の作風を示すが、ひきしまった面相や、適度に装飾的な衣文などから、慶派などとは異なる系統の鎌倉時代の京都の仏師による作であると考えられている。特殊な姿勢を破綻なくまとめ、静から動への一瞬を見事に捉えており、作者の技量の高さが見てとれる。
永観堂公式ホームページより
「みかえり阿弥陀如来」のお姿を現代風に解釈すると、、
- 自分よりおくれる者たちを待つ姿勢。
- 自分自身の位置をかえりみる姿勢。
- 愛や情けをかける姿勢。
- 思いやり深く周囲をみつめる姿勢。
- 衆生とともに正しく前へ進むためのリーダーの把握のふりむき。
真正面からおびただしい人々の心を濃く受けとめても、なお正面にまわれない人びとのことを案じて、横をみかえらずにはいられない阿弥陀仏のみ心、とされています。
慈悲深いニャ
お顔立ちも優しいね
阿弥陀如来が現れる「佛現紫雲香」
永観堂には阿弥陀如来が浮かび上がる「佛現紫雲香」というお線香があります。
普通のお線香と違い、かなり太いお線香です。先端に丸い印のようなものが付いています。
どんな風に阿弥陀如来さまが浮かび上がるのか?
丸い印がある方を上に点火します。
お線香が燃えると中の芯の部分が残り、現れてきました。
本当に阿弥陀如来がでてきたニャ
霊験あらたかなお線香だね
時間は20分ほどかかったと思いますが、阿弥陀如来が現れました。
天に昇ってゆく煙は、天上と現世をつなぐものと言われるお線香。
京都永観堂「佛現紫雲香」は阿弥陀如来の御姿が現れる有難いお線香でした。